初めてこういう形でレーベルのブログで雑記を書きます。書かずにはいられなかったのです。
そう、僕がハードコアを聞きはじめ、このバンドがいなければこうしてバンドもレーベルもやっていなかったと思う、仙台のMAKE MENTION OF SIGHTの待望の1stアルバムが発売となりました。
僕がハードコアを初めて聞いたのが、高校2年生の冬。兄のCDラックにたんまりと乱雑に積まれていたCD達に僕はふと興味を覚え、「どれ、ちょっと聞いてみようかな」とケースを開けると、、、
なんと肝心の中身がない!!しかもほとんど!!そう、兄は実家を離れ、アパート暮らし、車の中にCDのみを持っていっていたのです。しかしまあそれが功を奏したのか(?)、STRIFEやら、ゴリビスのCDのジャケットとインナーのみを眺める時間が長かった為、インナーの写真等から「なんでこいつらは鬼のような形相でマイクに群がり、ギター持ったまま客にダイブしてんだ!?」みたいな感じで妄想は異常に膨らんでいくのでした、、、
閑話休題。話を戻しましょう。(ちなみにその後、中身を兄に借り、やっとCDが聞けた僕はのめりこんでいく。というよくあるパターン)
僕がこのバンドと出会ったのは、これまた兄の進めで、大学1年のときに仙台ジャンクボックスで行われた、仙台ハードコアオムニバス「ZERO」のレコ発のチケットをもらったことから始まります。兄は今は亡き仙台ユースクルー「MANON」のドラムのコウキさんと友人ということで、その流れで招待されたから行こうとなりました。当時僕はハードコアの基本と呼ばれるようなバンドを聞いていて、漠然と「速さ」があるバンド(YOTのラスト7''がものすごい好きだった)、重くてヘビィな奴はちょっと苦手だな、くらいの基礎体質が出来上がっていたんですが(現在進行形!)、仙台のハードコアバンドなんてどんなバンドがいるんだろう?と本当に無知だったので、わくわくしながらチケット片手に一人ジャンクボックスへ、、、
そしてそこにはMAKE MENTION OF SIGHTがいたのです。これが初めての出会い。
印象としては漠然とかっこいいなぁ!と思ったのですが、とにかく普通のお兄さん達があんなに激しい音楽をやっているというギャップに衝撃を受けました。その後、ORGANIZED
IDEAで人生初のモッシュをかますも、革ジャンのお兄さん達に2回転半廻されて投げられる、という悲しいエピソードもありましたが、とにかくこの日は地元にもこんな素晴らしいバンドがいるんだ、と確認できて、楽しかった記憶が今でも鮮明に蘇ります。この日が本当に僕の原点かも。そしてその後このZEROのCDを借りて、そこでもMMOSの「SPENDING SAME
TIME」が死ぬほどかっこよくてひたすらリピート。
(ちなみにこのZEROはマ・ジ・で名盤です。オール仙台のバンドですが、HARD THICK LONGがヤバすぎます)
そして、仙台バードランドの存在を知り、足を運び、知り合いも増え、当時福島の大学に通っていてSPITFAST!というバンドをやっていて、メイクを企画に呼んだりとかしました。思い出深いのは、自分達の企画で大阪のマスターピース、ラフロックパシス、仙台メイク、ブレイクオブチェインを呼んで、福島のスタジオB2(福島時代毎月企画したりしてたリアルスタジオ。現・STUDIO
IVY。客が30人も入ると息苦しい。ちなみに当時受付をしてた人は実は音速ラインの人。態度でかかった)でやったとき。このスタジオの近くに公園があって、打ち上げはコンビニで酒買って公園で打ち上げ!が恒例。公園目の前に福島県庁。たまにピザ配達させたりとか、ツアーで来たメキシコのバンドに中出し~とか叫ばせたり、色々やってました。楽しかったな~
また話逸れましたが、とにかく世界のどのバンドよりも、YOUTH OF TODAYよりも、ゴリビスよりも、BOLDよりも何よりも最高のバンド。INSIDEの海も同じこと言ってましたね。
福島にいたときからアルバム出るから宜しく!なんて坂井さんからフライヤーもらってた(確か最初はアースビートからミニアルバム?の予定だったかと)んで、本当に待望過ぎました!
恐らく、日本で一番メイクでステージダイブしたの俺だろ!って言い過ぎっすかね。しかしメイクのライブは何時でも本気で臨んできました。正直こんなこと言うのは何ですが、俺が出したかったですよこのアルバム!ほんとに。12''に起こしたいですね。
そして、今日アルバム買いました。最高!の一言では終われません!ってことで勝手に曲解説。
1.E.P.O.C.H
初収録新曲。最近ライブではイントロ的な感じで最初にやるあの曲です。昔は歌乗せがなかったような気がしますが、歌あり。曲タイトルの意味が深い。おもちゃ会社じゃありませんよ。
2.THE EMOTION OF MY ANGER
2005年自主リリースのデモCDRからの再録。グッと音が凝縮された感じでデモより体感速度速めです。メイクを代表する名曲ですね。
3.THE SPIRITUAL FOR THIS MOMENT
初収録新曲。これがすごい!最初のライクLKPGな「何弾いてるかわからないエモ弾き」から一気に雪崩込んでいくこの流れ、悲壮感漂うメロディこそメイクがユーロユースクルーをしっかりと消化してきた証!個人的には今アルバムベストトラック。「Not get
こうゆうfeeling」って節回し、坂井さんの真骨頂。
4.EXIST IN A CYCLE
2006年リリースの今アルバムをリリースしたストレートアップの名物コンピ「HARDCORE BALL 7」収録曲の再録。最後の「こうやって生きてきた」という言葉が初登場。エモい。
5.WHAT IS DIFFRENT?
2004年リリースのLAST ONE STANDINGのキワムさん追悼コンピ「KEEP HIS FRIENDS ALIVE」の再録。冒頭いきなりSIDE BY
SIDE宜しくなハーモニクスから始まりびっくり。そしてコンピのときよりこちらも体感速度早めです。メイク流ユースクルー!なパワフルな楽曲。
6.MY SPIRIT, MY FATE
初収録新曲。ひたすらにミッドテンポで推しつつ、メロ絡ませながら坂井さんのボーカリゼーションでぐいぐい引っ張られていくのが心地良い1曲。
7.STRUGGLE FOR EXISTENCE
初収録新曲。この曲は確か未だリリースの日の目を見ないアースビートプロジェクトからのコンピに入れる楽曲だったはず(ですよね?) 今回晴れて音源として聞けました。一聴してすぐに口ずさんじゃくらいキャッチーなギターリフが特徴なライクQUICKSANDな素敵な楽曲。節回しがとにかくうまい!
8.FROM TODAY AGAIN
フランスのKAWAII RECORDS(オーナーのDAVIDは漫画・アニメオタクなので必然的にレーベル名もこうなったよう。察して下さい。ちなみにファンジンの名前はMONONOKE
FANZINE。イイネ!すごい良い奴です)が記念すべきレーベル第一弾としてリリースしたのがMMOSの初期音源ディスコグラフィーで、その中にも入っている曲の再録。デモではなくて、元々何かに入った曲だと思います、何だったか坂井さんに聞いてみよう。個人的にアルバムの裏ジャケ見てこの曲がクレジットされててにやりとしてしまいました。とにかく歌詞がユースすぎて泣けます。GROW
TO BE STRONG AGAIN!!!
9.TOLERANCE
初収録新曲。SMOGASBORD RECの名コンピ「VOICE OF THE VOICELESS」のバンド達、VERBAL ASSULT、REASON TO BELIEVEなど、メイクのメンバー皆さんの影響が色濃く出た感じのナイス楽曲です。
10.WAY TO TAKE
2005年自主リリースのデモCDRからの再録。いつ聴いても「この言葉を音にのせ~⇒A LOT OF WORDS」のシンガロングまでが異常に高ぶります。
11.FALLING STONES...
初収録新曲。アウトロ的なインストで、ピアノも混じりつつで新たな面も見れるまさに曲タイトル通り!な1曲。そしてこの後に某カバーのライブ音源が1曲入ってます。
こんな感じでいかがでしたでしょうか?少しでも買いたくなった人がいたらこれ幸いです。
とにかくハードコアを信じている人、買いましょう。